みんぽす経由でクラリオンのカーナビを体験できるブロガーイベントに参加させていただきました。
とてもキレイなオフィスビルは、埼玉スーパーアリーナのすぐ裏にあるクラリオンの技術センターです。
それではさっそくレポートさせていただきます。
クラリオン会社紹介
まずはクラリオンの会社紹介がありました。
クラリオンという会社 1940年創業で当初はラジオ製造をしていた 社名の由来はラッパの名前(もしかしたら社名がブブゼラになってたかも?) 基本理念:音と情報と人間のより良きつながり クラリオンの歴史 日本初のカーステレオ 日本初のハイブリッドナビゲーションシステム 世界初の車載コンピュータ「Auto PC」 業界初のiPodフルコントロール車載搭載 1DIN AV センターユニット
ちょうど、説明を聞いていたコーナーに歴代のカーナビが陳列されていたので撮影させていただきました。
クラリオンのこだわり 「車内における音楽と情報の整理整頓」 音楽:車という音楽再生には極めて厳しい環境でも最高の音質を 情報:最新の情報を誰でも簡単で手軽に 今はiPod/iPhoneリンクなど、様々なデバイスとの連携も必要 クラリオンのUIに関するこだわりは強い 車内の1秒は命に関わる問題→人間中心設計活動 高齢者や色覚障害者など、色の識別感度が低下した人でも見やすい画面を目指す 疑似体験ツール(メガネ)をつけて視認性のテストをしている 心理学的アプローチ グリッドの大きさの違うボタンで思ったところを押せるかのテスト 印象(主観)評価 押しやすいと思う最小ボタンサイズを判断する
左がメガネをかけない画面、右がメガネをかけて色覚障害と同等の見え方の画面です。
この配色では色覚異常の場合、どこが選択されているかわかりませんね。
こちらが実際クラリオンさんが製品に使っている配色です。メガネをかけても選択されているボタンを認識することができました。
こちらはUIテストの例。様々な視点から最適なインターフェイスを探ります。
とうぜん品質管理にも手は抜かない 車内環境は家電やPCとはくらべもにならないほど過酷 数々のストレステストを耐えぬいた上で商品化されている
これは実際苦労したんでしょうね。
厳しいテスト中を思い出しているかのようなキツそうな表情をされていましたw
Smoonaviの紹介
続いて、Smoonavi機能の説明をしていただきました。最新機種NX710を例にとった説明でした。
Smoonavi開発のポイント 1)今だからエコ 2)やっぱり音楽 3)なんといっても最新情報 今だからエコ 車と社会の共生を考えた エコ=我慢のイメージは払拭したい 楽しく継続的に使えるエコ機能 どうやって楽しく簡単に? ゲームニクスを採用 - エコへの意識 - 世界観の演出 - はまる演出 - 段階的な学習 どうエコ? 省エネ→エコ 省エネルギー探索 燃料をなるべく使わないで目的地につく どう省エネ? 各種条件を加味して省エネルート探索 - 道路の混雑状況 - 目的地までの距離 - 道路の高さ(ルート上の肯定) - 加減速のパターン - 車の特徴 特に他社メーカーにないのは高低差のデータ どうやって実現? 単純に高低差データをもつと、データ量もルート検索時間も増えるだけ しかし、高低差を加味しないと推定燃費に約25%もの誤差がでる 独自開発の高低差特徴データを作成 ユーザーは車のスペックを理解していない事が多いが車検証情報をいれれば設定完了 開発は現場で 実証チームは走りに走って4万キロ(地球約1周) 約40車種でテスト 体力、精神力が試された 法定速度を守って走る事自体難しい(ほとんどの車スピードオーバー) エアコン無しテストはかなり厳しい
開発チームのこだわりと苦労がヒシヒシと感じられるプレゼンでした。
体験コーナーでお試し
さて、一通り説明を聞いたあとで今度は体験コーナーで実機を見せてもらいました。
ポイントは3点、
- 簡単に省エネルートを探索できる
- ゲーム感覚で楽しめる
- 色覚障害があっても使える
こちらがNX710の実機になります。
省エネモードは可愛らしいアニメーション画面になっています。
エコロジーチェックということで、エコに関連する項目をクリアすると葉っぱが増えていくというゲーム性を持たせています。
どうやったらエコな運転ができるのか、具体的な例を説明してもらえます。
トータル的に評価してもらえる画面もあります。
ナビ画面にもエコ表示ができます。画面左側にメーターがついていてエコな走行が多ければ上の方に近づき、燃費の多くかかる走り方をすればメーターが下に下がるようです。
クラリオンさんの音楽へのこだわり
さて、再び席に戻ってこんどは音響へのこだわりについて説明をいただきました。
やっぱり音楽 音楽ソース(CD、iPod、ラジオなど)によってボリューム差が大きい 快適に聞きたい場合は自分で音量調節が必要 車の運転中は危険だよね ドルビーボリュームを採用 ボリュームレベラー機能、ボリュームモデラー機能 周波数バランスの調整を自動で行ってくれる 車ならではの工夫も必要 テレビから採用されたドルビーボリューム 車では更にマルチソースへの対応が必須 クラリオンの意地 車内に「音のプロ集団」 複数の音楽ソース毎に設定を調整 レベラー、モデラーを別々に設定可能に 映像系ソースと音楽系ソースで別の設定可能 なんといっても最新情報 マップルガイドデータから約8万件を収録 更に、「Googleマップ連携」「チズルとススム連携」 まとめ(Smoonaviの3大特徴) エコロジー 快適空間(音へのこだわり) 情報の鮮度 おもしろ機能 ナビゲーションの声を変更できる 古閑美保版、神子島みか版、下條アトム版などがダウンロードできる(有料)
試聴室での音響体験
続いて、なかなか入る機会がなさそうな試聴室に入れてもらって音響体験をしました。こちらの試聴室は撮影NGということで画像での紹介ができないのが非常に残念ですが、McIntoshのスピーカーなど超高級音響機械がならぶ部屋でホームステレオとカーステレオの違いなどを説明していただきました。
ホームステレオの5.1chサラウンドではボーカルはセンター/フロントスピーカーからでるので、前の方から聞こえるような感覚ですが、カーステレオの場合、前座席と後部座席で聞こえ方が変わりすぎてしまって、例えば、VIPが座る後部座席で間接音しか聞こえないなどの弊害がでてしまうため、サブステレオにもボーカルをまぜたりと微妙な調整が入っているそうです。
さらに、CDとDVDの音質の違いなども実際同じ曲を使って聞き比べをさせていただいたり、面白い体験をすることができました。まあ、正直音響にそれほどこだわりのない自分の場合は、言われないと分からないレベルのものではあったんですが。とにかくそのコダワリはものすごい!
試乗車での体験
今度は試乗車に乗せてもらって更に使い勝手などを確認させてもらいました。
こちら、説明していただいたNX710という機種よりも上位機種になるらしく、さらに細かな音響の設定ができるようでした。
DOLBY設定をON/OFFするとその差は歴然。ONにした瞬間にボーカルが前から聞こえてくるように変化して驚きました。
FM/AMラジオ、DVD/CDに加えて、地デジが見えたり、SDカードやUSBメモリを読み込んで音声ファイルを再生したりできます。最近のカーナビってここまできてるんですね。もう、ボクの家の音響危機をはるかに超えてしまっているんですけど・・・。
これはピクチャービューと呼ばれる機能で、マップガイドからお店の外観や料理の写真をみて店舗の地図と連携してくれます。SDカードに入れる情報なのでレスポンスもいいですね。
こちらもユニークな機能で、番組名/雑誌名から行き先を検索できます。もし「あの番組で紹介されていたお店に行ってみたい」というのがあれば、そのものズバリで検索できちゃうんです。
こちらが試乗車です。カッコイー!
まとめ
車がないと生きていけないくらいの生活をしているわりには、車や周辺機器にあまり関心のない自分でしたが、最新のテクノロジーにふれるにつけ「これは便利だ」というごく当たり前の感想を持ってしまいました。今は、Android携帯Xperiaでカーナビの代用するっている荒業でしのいでいますが、やっぱりカーナビ欲しいなぁー、とため息がでるのでした。
しかし、こういうイベントはなんかスゴイ楽しい。自分が開発者だからかもしれないけど、作り手の考えとか苦労とかを聞くと製品の魅力がグッと増しますよね!