かなり時間が開いてしまいましたが、2017年7月22日(土)にヤガーの地元千葉県富津市で「第3回 富津市民花火大会」が開催され、私が管理人を務めます富津っ子がライブ配信を担当させていただきました。
毎年少しずつ機材を増やしながら対応しているのですが、今年はNPO上総らぼご協力のもと、同じ千葉県内に本社があります双葉電子工業株式会社より無線映像伝送装置「AMIMON CONNEX」の機材提供をしていただきました。(ありがとうございます!)
第三回富津市民花火大会/今年もライブ配信やります! – 富津っ子
初めて使い機材に戸惑うこともあったのですが、非常に使い勝手の良い製品でしたので記事にてレポートしたいと思います。
製品紹介
AMIMON CONNEX|5GHz帯 フルHD画像伝送装置(AMIMON CONNEX シリーズ)|画像伝送ユニット|産業用ラジコン|双葉電子工業株式会社
AMIMON CONNEXはドローンなどの航空撮影を想定して設計されており、カメラ側に設置する「航空ユニット」(子機)と、モニター側に設置する「地上ユニット」(親機)のセットで成り立ちます。ドローンともなれば飛行中はカメラを直接触れないためHDMI出力の映像を無線に変換し、ほぼ遅延無しで地上に送出できる機械となります。
通信距離は屋外の見通しのよいところで約1,000mとなっており、しかもフルHD画質を伝送遅延1mS未満で送ることができるので凄まじい技術ですね。
※詳細スペックは上記双葉さんの製品紹介ページをご参照ください。
航空ユニット
航空ユニットは長辺10cmほどの小さな筐体で、2本のアンテナを付けます。また、ドローンなど無線状態で使いますので、単3電池8本のバッテリーユニットがついています。
カメラとはHDMIで接続します。
地上ユニット
地上ユニットは5本の大きなアンテナがあり航空ユニットに比べると大きなサイズです。AC電源が必要で三脚穴がついているので三脚に固定すると良いでしょう。
花火大会設置例
実際に花火大会で利用した機材レイアウトで見てみましょう。
今回のライブ配信は2カメラを使っていて、1台は普通にビデオキャプチャー経由でPCへ、もう1台はAMIMON CONNEXを介してステージ周辺など動き回る用途に設置しました。
PCなどがある配信基地がステージを見下ろす位置にあるのですが、こちらに地上ユニットを設置しました。写真の左上に写っているのがステージですが、30mほどの距離でしょうか。約1kmまで対応ということで距離としてはまったく問題なく、実際に距離で伝送が止まるようなことはありませんでした。
2系統のカメラリソースを用意することができたため、ステージの俯瞰の映像と、ステージ脇からのアップの映像をスイッチすることができました。
配信基地からの俯瞰映像
伝送装置を使って演者のすぐそばから撮影した映像
使用した感想
メリット
1)接続が簡単。親機・子機のLINKもスムーズで特に問題なし。HDMIが無線で延長された感じ
2)遅延はほとんど感じない。
デメリット
1)電池の残り具合が不明
2)音声も伝送してくれれば・・・
解説
メリットに書いた通り、高画質を無線伝送できるメリットは計り知れず、演出の幅がかなり広がると思いました。いっぽう、無理やりデメリットも上げさせていただいてますがこれには解説が必要です。
地上ユニットは電源供給なのでいいのですが、航空ユニットの方は電池です。ふる充電の単3電池8本で、イメージ的には3時間くらいいけていたようです。配信時間が6時間だったので2回ほど交換したイメージですが、ちゃんと替えの電池を準備してあれば怖くありません。
ただ、電池の残量メーターなどがないのでいつ切れるのか分からないというのが不安でした。ちなみに、伝送自体は非常に安定していたのですが唯一途切れたのが電池がなくなってきた時だけだったので、急に伝送が止まったら電池を疑うのが吉です。
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あと、これはお門違いなのですが、今回の利用目的が動画配信だったのでできれば音声も一緒に伝送してくれるといいなと思いました。ただ、この装置はあくまでドローンなどを想定されているので音声はあえてカットしているんですよねきっと(笑)分かってますw
ただ、ほとんど遅延がなかったために、会場PAの音声をミックスしてもまったく違和感がありませんでした。これには驚愕です。
まとめ
というわけで、AMIMON CONNEXのおかげでNEXT LEVELの配信ができました。私のようなレベルの配信者が使う機材ではなさそうですが、おそらく興味のある方たくさんいると思いますので購入検討はぜひ双葉電子工業株式会社さんまで!
AMIMON CONNEX|5GHz帯 フルHD画像伝送装置(AMIMON CONNEX シリーズ)|画像伝送ユニット|産業用ラジコン|双葉電子工業株式会社