発売されたばかりの「マーケティングとPRの実践ネット戦略」を読みました。
マーケティングとPRの実践ネット戦略
神原 弥奈子 平田 大治
ボクはWEBエンジニアなので、マーケッターや広報向けに書かれているんじゃ役立たないかな・・・なんて考えは全くの誤解でした。企業のマーケティング・広報担当者でなくても、何か発表したい、アピールしたいものがある人達…要するにボクたちブロガーにとっても役に立つ情報が満載の本なのです。
まずは、目次を見てみましょう。
はじめに(神原 弥奈子) 序文 新しい世界へようこそ(ロバート・スコーブル) INTRODUCTION:ウェブがルールを変えた PART-1 ウェブはマーケティングとPRをどう変えたか? CHAPTER 1:古いルールを破壊しよう CHAPTER 2:マーケティングとPRのロングテール CHAPTER 3:自分の顧客と直接対話する PART-2 ウェブでどのようにして直接リーチするか? CHAPTER 4:ブログ:数百万人がストーリーを広める CHAPTER 5:ニュースリリースの法則 CHAPTER 6:ポッドキャスト:オーディオコンテンツの配信 CHAPTER 7:フォーラム、ウィキ、コミュニティ CHAPTER 8:バイラル:ウェブでフィーバーを起こす CHAPTER 9:コンテンツの充実したウェブサイトを作る PART-3 ウェブの力を利用するアクションプラン CHAPTER 10:マーケティングとPRのプラン CHAPTER 11:ソートリーダーシップによるブランディング CHAPTER 12:顧客のために書く CHAPTER 13:ウェブコンテンツでどう売るか CHAPTER 14:ニュースリリースで直接リーチする CHAPTER 15:オンラインメディアルーム CHAPTER 16:メディアにリーチする CHAPTER 17:顧客にリーチできるブログ CHAPTER 18:良質なポッドキャストと動画を簡単に作成 CHAPTER 19:SNSとマーケティング CHAPTER 20:検索エンジンマーケティング CHAPTER 21:さあ実践 訳者あとがき(平田大治)
ブログ、ニュースリリース、ポッドキャスト、ウィキ、動画、SNSなど、現在のインターネット上でやりとりされているメインストリームであるソーシャルメディアがほとんど網羅されている事が分かります。
これらのWEBサービスそれぞれについて、具体的な事例をあげながら実際どうやって進めたら良いかを丁寧に説明してくれています。もしかしたら、これらの情報はすでに知っている人も多いかもしれませんが、実際に全てのメディアを使いこなして情報発信している人がどれだけいるでしょうか。恐らくまだ使った事の無いサービスもある事でしょう。
ブログをやっている人であれば、自分のブログを見直す事もできそうです。
→CHAPTER 4:ブログ:数百万人がストーリーを広める
→CHAPTER 17:顧客にリーチできるブログ
新しい表現方法として、次にPodcastやVodcastを初めてみるのはどうでしょうか?
→CHAPTER 6:ポッドキャスト:オーディオコンテンツの配信
→CHAPTER 18:良質なポッドキャストと動画を簡単に作成
などなど、色々やってみたくなるのです。
冒頭に企業担当者でなくても役に立つと書きましたが、これらのサービスはほとんど無料で利用できるんです。これを使わない手はないですよね。
お金をかけてメディアにのせるのではなく、自分が直接顧客と会話する
ちょっとだけ仕事目線でも見てみました。
たくさんのWEBサービスが紹介されている本書ですが、一貫して強調し続けている点があります。
それは、
・マーケティングとPRのルールは変わった。
・インターネットがルールを変えた。
・記者に向けて情報を発信するのではなく、顧客に直接届くように書く。
インターネットが普及した事によって、顧客に対してダイレクトにリーチする道が開けました。取り上げられるかどうかも分からない記者にプレスリリースを投げ込み続ける時代はもう終わったんです。
情報を発信する対象が記者などの専門家から、情報をほしがっているエンドユーザーに変わったのですから情報の書き方も変えなければいけません。・・・という話もばっちり冒頭に説明されています。
まとめ
というわけで、あえて1個人(ブロガー?)の立場で読んでみましたが、得るものはたくさんありました。
スイスイ読めたのは平田さんの翻訳のうまさのおかげでしょうか?
ともかくオススメ。是非お手に取ってみてください。
マーケティングとPRの実践ネット戦略
神原 弥奈子 平田 大治