先日、ホタルの高感度撮影に挑戦したところ、愛用しているGF3ではノイズがかなりヒドイ状態で見るも無残だったため、少しでもノイズを除去できないかと調べてみました。画像の編集にはPhotoshop Elements 6 (Mac版)を使っているのですが、かなり古いバージョンだからかあまり効果を感じません。というわけで、ちょっと調べてでてきたNeat Imageというノイズ低減専用ソフトと、現在パブリックベータ版が無料ダウンロード可能なAdobe Photoshop Lightroom 5で比較してみました。
まずは、編集前のオリジナル画像はこちらです。
Adobe Photoshop Elements 6 for Mac でノイズリダクション
まずは、もう5年近く使っている Photoshop Elements でノイズ除去できないか試しました。
Photoshop Elementsの場合は、[フィルタ]→[ノイズ]→[ノイズの低減]にあります。
設定値はよく分からなかったんですが、効果がわかりやすいように最も強く反映されるようにしました。
- 強さ: 10
- ディテールを保持: 0
- カラーノイズを低減: 100%
- JPEGの斑点を削除
反映後の画像がこちら。
うーん、いまいち効果がわかりにくい・・・
Neat Image Demoバージョンでノイズ除去
Neat Image – best noise reduction for digital cameras and scanners :: plug-in for Photoshop (Mac OSX)
こちらは、ノイズ除去専門のフィルターソフトのようで検索するとなかなか評判が良いように見えました。有料ソフトですが、Demo版として無料で試せるものがありましたのでそちらを利用します。Windows/Macそれぞれにスタンドアローン版とPhotoshopプラグイン版がありました。Demo版の利用制限でPhotoshopプラグインでは最大1024pxまでしか処理できなそうだったのでスタンドアローン版で試しています。
スタンドアローン版の制限。画質が固定されてしまっていますが、非商用利用ではほぼ問題なくつかえるレベル。
ノイズのプロファイル設定が必要ですが、とりあえず「Auto Profile」を押せばよしなにしてくれます。
設定値を変更するには、「Noise Filter Settings」タブを開きます。
Luminance(輝度)、Chrominance(色度)、Sharpening Amount(シャープの強さ)を変更できます。こちらも強めに効きそうな設定にしてみました。
- Luminance: 100%
- Chrominance: 100%
- Sharpening Amount: 0
反映後の画像がこちら。
さすが専用ソフト!結構キレイになったのが見て取れます。
Adobe Photoshop Lightroom 5 パブリックベータバージョンでノイズ除去
Photoshop Lightroom 5 パブリックベータ版 – ADOBE PHOTOSHOP MAGAZINE
さて、Neat Imageの効果に結構満足したところで写真に詳しい友人にノイズ除去とかどうしているか聞いたところ、あまりノイズ除去のレタッチはしていないとのことだったのですが、レタッチソフトにLightroomを便利に使っているという話を聞き、そういえば今、次のリリース候補であるバージョン5がパブリックベータでダウンロードできることを思い出し、さっそく試してみました。
Lightroomでは、[現像]メニュー→[ディテール]タブ→[ノイズ軽減]にあります。
設定値を変更するには、「Noise Filter Settings」タブを開きます。
輝度、輝度のディテール、コントラスト、カラー、カラーのディテール、を変更できます。ディテールを0とかにするとかなりノッペリとした感じになるので50%くらいにしてみました。
- 輝度: 100
- 輝度のディテール: 50
- コントラスト: 0
- カラー: 100
- カラーのディテール: 50
反映後の画像がこちら。
おそらく、ディテールの調整具合がキモなんだと思いますが50%くらいでもかなりの効果を得られました。ただ、元画像がノイズだらけだとこのディテールを弱くすればするほど絵画のようにノッペリになってしまいます。
横に並べて比較
さて、それぞれのノイズ低減処理を踏まえて並べて確認です。
左から、
- オリジナル(編集なし)
- Photoshop Elements 6
- Neat Image
- Photoshop Lightroom 5
の順に並べています。
まずは、画像右上の雲がある夜空の部分を拡大しました。
Photoshop Elementsではほとんど効果がみられず、Neat ImageとLightroomは合格点じゃないでしょうか?
続いて、中央付近の建物を拡大。こちらは、最もディテールを要求される部分ですが、Neat ImageとLightroomはちゃんと建物の形を残しています。
総合すると、
Photoshop Elements 6 <<<<< Neat Image < Photoshop Lightroom 5
という感じでしょうか。
まとめ
もちろん、ボクの拙い設定値でなく色々チューニングすると各ソフトでも効果の出方が違うと思うのですが、適当にやってみただけで効果が見えたNeat ImageとLightroomは本当にすごいなと。Neat Imageは制限なしのPro版が$80ですが、購入するほどのものかは微妙なところ。Lightroomは今回初めて触りましたが、複数ファイルのバッチ処理なども簡単にできそうですし、今後RAWで撮影するようになった場合にPhotoshop Elementsでは現像できないので、バージョン5をもうちょっと使ってみて納得したらライセンス買ってしまおうと思います。
▼ Adobe Photoshop Lightroom 4 Windows/Macintosh版 特別提供版
こちらは現行のバージョン4です。対象の画像編集ソフトを持っている場合は特別価格で買えるみたい。(かなり古いPhotoshop Elementsでもいいのかな?)1万円くらいで買えるんですね。
▼ Adobe Photoshop Elements 11 Windows/Macintosh版
こちらは、Photoshop Elementsの最新版。バージョンが新しければもっとノイズ除去できるのかな?