某氏が四国方面に移住するとかの話で盛り上がっているようですが、炎上芸に耐性がついてしまって完全スルーしてました。が、そろそろほとぼり冷めたかな?とも思うのでちょいと書いてみようかと(結局釣られてるじゃん)
イケダハヤトは高知県に移住します。ブログタイトルを変えました→ : まだ東京で消耗してるの?
自分も地方在住者として、移住を選択する人に対しては応援したい気持ちでいっぱいなのですが、移住する際に最後っ屁のように東京批判・都会批判をする必要はないだろうという話です。都会であろうと田舎であろうとメリット・デメリット双方あると思います。要は個々人がメリット・デメリットのどちらをバランスとして大きく感じているかという話であって、優劣の問題ではないはずです。
移住を選択してその理由を述べるのは他の人の参考にもなるし、とても有意義だと思いますが、その対局となる都会生活をDISる必要は全くないはずでしょうよ。自分の立場が上がると勘違いして一方的に相手を批判する意識なんですかね(あ、そういう芸風ですと言われたらオシマイです。ネタにマジレス…)
愛すべき変態たち。本物のマイノリティはマジョリティを気にしない
リンクしといてなんですが某氏のような特定の人について言っているわけではなくて、こういう対立構造を作って考える人って地方にもたくさんいるんです(もちろん都会にも)。伝統的な生活をされている人が消費社会を批判するとか、オーガニック志向の人がコンビニ飯を批判するとか。彼らが信念に基づいて生活していることは理解しているし、真似してみようと思うこともありますが、現代社会に対する不満が爆発したような言い方をされてしまうと正直怖くなったり近づきにくくなったりするんです。
一方、ボクの周りには非常にこだわった考えを持ちながら大らかでいて魅力的でなぜか共感してしまう変わり者がたくさんいます。愛情を持って「変人」とか「変態」とか呼ぶとなぜか喜ぶタイプのこの人たちは自分たちがマイノリティであることを認めながらそれでも自分自身を確固として信じているからこそ、どこか余裕のようなものがあって着々と自分の信じる道を進んでいるんですね。大声でマジョリティ批判をしていたりマイノリティの地位向上を叫んでいる人よりも、こういった変人の一言の方がよっぽど心が動かされたりします。
(外的要因で絶滅寸前のマイノリティという立場だったりすると状況が違うかもしれません。あしからず)
多様性は他者を認めることから
地方移住を含め暮らし方は多様になってきていると思います。もちろん、東京一極化が進みすぎた反動なのかもしれませんが自分のやりたいようにできる技術・インフラが整ってきていることは喜ぶべきことだと思います。で、こういった地方移住のような生活スタイルを定着させるには、都会のヤツをぶっ潰してみんな地方にこいやー!・・・ではなくて、都会の機能・生活も認めつつ、地方という選択肢も認めてもらうということじゃないかと感じています。対立構造を作って損をするのは結局マイノリティだと思うので・・・。
最後に自分のこと
こういった文章はポエミィになりがちなので、2週間ほど寝かしてみたんですが、逆に支離滅裂になったかもしれません。オチもないよ。
でなんでこんな事書いているのかというと、このブログにはあまり書いていませんが、数年前に地元である千葉の微妙な田舎に引っ越してから地域活性化的な活動をしていることが関係しています。少ないですが、いくつか関連する記事も書いていて、
・【ニキョティ】二拠点生活という(ライフ|ワーク)スタイル。
・地域メディアはなぜうまくいかないのか
平日は毎日渋谷まで通い、週末は地方で過ごすという生活を続けているわけですが、同じような長距離通勤をしている人や都会と田舎に2つの住居を持ち二拠点生活している知り合いも増えているので、ジワジワとそういう流れがあるのではないかと感じでいます。一方で数字だけみれば地方は少子高齢化一直線で、どんどん空き家が増え、働き手が減っているわけです。
どういった形でも地方(≠田舎)に行き来する人が増えれば、徐々にその土地の魅力を感じてくれる人が増え、移住まで考える人(特に若者)が増えるんじゃないかと思います。一時的なブームで終わるのではなく、自然な形で田舎を選ぶという流れができなかと思い前述のニキョティなどのゆるい活動をしたりしています。
ボクなんか田舎に住んでいるといっても市街地(の外れ)ですし、買い物にも困らない場所です。都会に比べれば格段に自然と触れ合う機会が多いですが、別に農業をやっているわけでもなくオーガニック食材だけ食べてるわけでもなく、ラーメン大好きだしドクター・ペッパーをガブガブ・・・いや、相方に怒られますのでこれは聞かなかったことにしてください(笑)いうほど全然意識高くないけど、やっぱりこの土地が好きですし、土地に根ざした生活に興味があります。
このくらい普通の人だけど東京じゃない場所に住むっていうのが広まっていくというのが、地道だけど結果的に東京への集中を開放する道なんじゃないかと思ったりしています。もちろん、東京をゼロにしようというわけではなく、仕事の場所とか、最新の情報を得る場所、刺激的な場所として接点を持ち続けながらというバランス感覚で。
で、最後に最近読んだ本で著者の方と実際にお会いしてお話まで聞かせていただいた「週末は田舎暮らし」という本をオススメして終わります。
▼ 週末は田舎暮らし—ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記