Fans:Fans経由で、株式会社PFUの新製品イベントに参加させていただきました。PFUさんといえばそう、発表されたばかりで7月12日発売予定のScanSnap新製品「SV600」ですよ。従来の紙送りのあるタイプから非接触型になり、もはやこれをドキュメントスキャナーと呼ぶのか?という声が上がったり、紙を殺す存在になるとまことしやかに噂されたり、かなり話題沸騰中なんですね。発売前の実機に触れる機会ということで喜び勇んで行っきたわけです。
川崎のソリッドスクエアで開催されたのですが、冒頭ちょっと遅刻してしまいまして基本的な説明を一部聞きのがしてしまいました。まあ、この辺りは公式サイトでも確認できると思いますので、要点のピックアップだけさせてもらいます。
新技術「VIテクノロジー」でスピーディーかつ精密な読み取り
従来のScanSnapとの大きな違いはもちろんシートフィーダー型からオーバーヘッド型の非接触読み取りになったことです。今までもオーバーヘッド型のスキャナーはあったようですが、デジタルカメラのように一度に読み込もうとするため中心部分にくらべて端の部分でピントが甘くなる弱点がありました。SV600の「VIテクノロジー」ではレンズ部分が前後に動き、ライン型センサーが移動しながら読み込むので鮮明な画像になります。
ScanSnap SV600 : 富士通
文具王:高畑さんとみたいもん!いしたにさんのトークセッション
さあ、目の前にSV600があるわけですから早く触りたいわけですが、タッチ&トライの前にトークセッションがありました。
文具王@bungu_oといしたにさんmasakiishitani、そしてモデレーターはAMN徳力さんtokurikiです。
文具王はすでに実機を先行して使わせてもらっているようで、かなり熱くお話されていました。今までもScanSnapのヘビーユーザーだったそうですが、どうしても断裁したくない蔵書がダンボールに区分けされていたらしく、それらを安全にスキャンする方法がついに登場したかと。
また、いしたにさんは別の機会に見たようですが今までのドキュメントスキャナーとは全く違う製品がでてきたなぁと話していました。印刷技術が出てきたときに文字が発達するかと思いきや、先に影響がでたのは家具の業界で、紙にパターンを印刷することができるようになり、それまで職人技で色つけなどを行なっていたものが手軽に多彩なデザインができるようになったという喩え話をされていました。
「あくまで、ドキュメントスキャナー」とPFUさんはアピールしていましたが、予想外の分野でイノベーションを起こす可能性もある。そんなポテンシャルを感じる製品なんだと。
新しい製品には、ユーザーから色々なフィードバックが必要なはず。
紙送りをなくしたことで、分厚い本などは手で抑えなければいけませんが、指が映り込んでしまいます。タッチ&トライでも試したソフトウェアで除去する方法もありますが、他にもいい方法があるはず・・・と文具王は考え、フォークを改造したもので抑えたり、透明なアクリル版のようなものに反射を防ぐフィルタをはった見開きの本を押さえるためのボードのようなものもすでに製品化されているとか(右、いしたにさんがもっているもの)
そして、本当のヘビーユーザーは絶対持ち歩く!
ということで、ダンボールで持ち運び用の専用バックの方を作り実際に製品化されているとか。
▼ バード電子 ScanSnap SV600 キャリーバッグ (SV600 専用) CB600B
いよいよタッチ&トライ
というわけで、お待たせしましたお触りOKの時間ですw
目の前にドドーンとSV600の実機と取り込み用のPCが用意されています。
席によって2〜3人が一緒に使ってみる感じです。
ヘッド部分。下を向いている黒い部分が稼働して下から上へライン上に読み込みます。
根本の部分。ScanボタンとStopボタンのシンプルな作り。
左右にある白い部分は起動時にレンズから一瞬光りがでてこの部分を「白」と認識し、自動的にキャリブレーションしているとか。う〜ん、こだわってるぅ。
スキャンボタンを押します
手前からライン上の光がでて・・・
奥に向かって移動します・・・
読み込んだ!
なに、この未来・・・
新聞を見開きでスキャンしてみましたが、A3までなので端っこが切れてしまいました。
ちなみに、マーカーで記事の一部を囲っていたりすると自動的に認識してクリッピングしてくれる便利機能もありました!
マルチクロップ機能
最大10枚までの別々の物を自動認識して別々のファイルに保存できます。
このように名刺、レシート、写真などを並べましたが・・・
ちゃんと読み取る!
ページめくり検出機能
本の場合、ページをめくるごとにスキャンボタンを押すのが面倒です。
ページめくりをカメラが自動的に認識してスキャンしてくれます。
そして、指で押さえているとどうしても映り込んでしまいますが、肌色部分を簡単に選択して除去する機能もついています。
名刺自動とりこみなどアプリへの連携もスムーズ
ドキュメントスキャナーなので、名刺管理に使う人も多いと思いますが、CardMinderというソフトとの連携で取り込みも簡単。
複数枚の名刺をスキャンして・・・
ソフトに連携できます。OCRでの読み込みでデータベース化も楽ちん。
立体物は読み込めるのか?
非接触型になることによって、やはり立体物も読み込んでみたくなりますよね。
偶然お隣の席にいらした塩澤さん@shiologyがiPad miniとGRをスキャンし始めましたw
ちゃんと読み取れてる!iPadの画面は写らなかったようです。
続いてボクも・・・
バッグに入っていたcheeroのモバイルバッテリー(ダンボーじゃないやつw)と会社のデスクにあってなぜかバッグに入れてきた芋虫のおもちゃをスキャンしてみたw
う、うーん。基本的には四角いものを認識するらしいので、芋虫は厳しかったようだ。
ただ、あとで切り抜き範囲を手動で選択することもできるし、自動クロップせずに見たまま写すモードもあるとか。
ちょっと悔しいのでもう一度整列させて試したら
わりとちゃんと読み込んでくれた
ちなみに画質はどうかというと200dpiでこのくらい。ちゃんと綺麗に読めます。
600dpiまでいけるということで試してみましたが、あまり違いはわかりませんでした。
紙質の違いなどもあるかもしれないけど。
本の歪みをワンタッチで補正してくれる「ブック補正」もとてもうまく機能していたし、ハードウェアもソフトウェアもすごくよくできている印象。
イベントの中で「ドキュメントだけスキャンしてたらもったいない」という言葉をよく聞きましたが、色んな物に応用できるはず。Mac版ドライバーが秋に出る予定とのことで、無駄に焦る必要がなくて逆に良かったかもしれないけど、ちょっと想像が膨らむ製品なので、たまに妄想してみようと思ってます。
ScanSnapアンバサダー
このイベント中にScanSnap アンバサダーに選ばれた方々の紹介がありました。
これがまたそうそうたる顔ぶれで、なるほどとなっとくしてしまいます。
SnanSnapの熱心なユーザーさんばかりなので、楽しいコンテンツが飛び出して来そうですよね。
懇親会
イベント最後は恒例の懇親会!
ScanSnapアンバサダーにも選ばれインタビュー動画にも登場している、イラストレーター・たかしまてつをさんの「へんたーい!」の掛け声で乾杯!
豪華商品争奪のじゃんけん大会で盛り上がりました!
こちらは、女性との決戦に大人のやさしさをみせるタムカイ氏@tamkai。あんた、漢やぁ・・・。
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というわけで、発売日は7月12日ともうすぐそこまで迫ってきています。
興味を持っている人、多分これは触って見たほうがいいと思いますよ。
▼ 富士通 ScanSnap SV600 FI-SV600