前回の記事の続編となりますが、ストロボを持っていないヤガーが目をつけていたニッシンデジタル i40をお借りすることができたので、色々使い方を実験しています。
前回は、基本的な使い方を試してみました。
十分な光量でクラス最小のTTLストロボ「ニッシンデジタル i40」が万能すぎる!(前半バウンス編)
後半はコンパクトモデルでここまでできたら御の字!といいたいワイヤレス発光まで試してみたいと思います。
TTL調光補正ダイヤルを確認
i40の本体背面にある右側ダイヤルでTTL調光補正を試してみます。ちゃんとカメラ本体のコントロールパネルからもTTL調光補正できるのですが、物理的にダイヤルがあるのは操作が楽そうです。
前半ではとりあえず、+-0にしておいたんですが発光具合をみて0.5刻みで+2.0〜-2.0まで調整できます。今回は1単位で調光の変化を確認
+2.0 … さすがに真っ白
+1.0 … ちょい白い?いや、ちょうど良いかも
+-0 … ちょっと暗い気もする
-1.0 … 結構暗い
-2.0 … 超暗い
極端な例とはいえ、分かりやすく明るさが変わります。基本的には+-0でスタートして良いと思いますが、0.5刻みで調整して調度良いあたりをさぐれそうです。
ワイヤレスTTLリモート
さて、ここまでできると思わなかった機能の一番がワイヤレスTTLリモートです。つまり、カメラ本体のホットシューにつけてフラッシュさせるのではなく、カメラから離れた任意の場所に設置して発光させることができます。
前半で書いた通り付属のスタンドには三脚穴(しかも金属製!)がついているのでスタンド付きの一脚につけて設置しました。OM-D E-M5にはコマンド用に付属の小型ストロボを装着しておきます。
オリンパスOM-D E-M5の場合、メニューから「撮影メニュー2」「RCモード」をONにします。
そうすると、ワイヤレス用のメニューがでてきます。
A/B/Cと3つのチャンネルが見えますが、これは、i40の背面左のダイヤルにあるチャンネルとリンクするため、1台からのリモート発光命令で同時に3台のワイヤレスTTL発光ができるのです!
とりあえずストロボは1台しかないので1台でのワイヤレス発光させてみます。
右後ろ45度からのフラッシュ。
顔が暗すぎますね。
右真横からのフラッシュ。
顔が少し明るくなりました。
右手前45度からのフラッシュ。
顔はもちろん影がかからなくなりましたが、被写体の後ろに濃い影がでるようになりました。
左手前45度のかなり高い位置からフラッシュを照らしました。
発光位置を高くすることで後ろに伸びる影を短くできましたが、顔の右半分が暗くなりましたね。
このように、発光位置でかなり光の当たり方、影のかかり方が変わることが分かりました。
被写体によって良しとされるライティングは変わるでしょうからこのあたりは要練習ですね。
§
ライトを使った撮影で取材などで今後撮影機会の多そうなフードで試してみます。
被写体は「わらび餅」この夏、個人的にヒットした(笑)定番の和菓子です。
食べ物は後ろからの発光、いわゆる逆光がよいと聞いていたので試してみました。
右後ろ45度くらいから発光させています。
確かにわらび餅やきな粉に影ができて質感がでているように見えます。
比較用に右手前斜め45度から撮ってみました。
光が良くあたっているはずなのに、わらび餅は黒く写って透明感がありません。きな粉にも立体感がなくなんだか固そう・・・。
なるほど、こんなに変わるもんなんですね。
さらに、レフ板を使って影を柔らかくできないかなと思い、初めの右後ろ45度と対象角からレフ板で明かりを返してみました。
ふむふむ、だいぶ柔らかくなりましたね。
たとえばわらび餅とかかき氷とか冷やし中華とか?夏のメニューは自然と目にする時も日差しが強かったりすると思うのでレフ版なしの強めの逆光でも良いかもしれません。この辺の調節がキモっぽいけど、経験値が必要そうだなぁ〜〜〜。
というわけでこのニッシンデジタルi40、「こういう撮影できないかな?」というアイディアを形にする機能はあらかた入っているんです。んでもってGN40の十分な発光量にお手頃な価格ってことで、純正に拘らない方には完璧な製品だと思いますね。
そして、試して分かる写真と照明技術の奥深さ。
モノにするにはもっと鍛錬が必要そうですw
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