めずらしく、デザインの本を読んでみました。
視覚マーケティングのススメ (アスカビジネス)
というのも、実は[N] 【開催】ネタフル x シカマケ = ブログデザイン勉強会【募集】という勉強会に参加させていただける事になり、その勉強会の課題図書となっていたのでした。この本の著者ウジトモコさんが直接デザインの講師をしてくれるという贅沢な勉強会です♪(その話はまた別のエントリーにて!)
目次
第1部 少ない投資で大きくもうけるデザイン戦略 PART1 デザインで「商品・サービス」力を上げる PART2 デザインで「価格」力を上げる PART3 デザインで「売上」力を上げる PART4 デザインで「顧客満足度」力を上げる PART5 デザインで「広告・宣伝」力を上げる PART6 デザインで「マネジメント」力を上げる 第2部 デザイン・センスを磨く5つのポイント PART1 文字…デザインの「人格」は9割「文字組」で決まる PART2 レイアウト…機能を理解して、感覚的効果まで狙う PART3 配色…可能性とモチベーションの切り札 PART4 トーン・アンド・マナー…知られざる、プロフェッショナルの世界 PART5 コピー…最強のパートナー
大きく2部に分かれていて、前半はデザインの基本となる戦略の立て方にについての説明で、後半がテクニック的な内容の解説になっています。
感想
デザインの本なのですが、タイトルに「デザイン」の文字が入っていないところに著者であるウジトモコさんの意図みたいなのを感じました。
この本のタイトルにあるのは「視覚マーケティング」という文字。本文にも書いてあるのですが、
どうも一部に誤解されている方がいるようなので、デザインの現場担当者としてどうしても念押しせずにいられないのですが、そもそも、デザインとは装飾(decoration)のことではありません。デザイン(design)とは意図や意匠であり配置や設計のことを意味しています。
P.150
デザインは絵をかいたり色をぬったりするミクロな作業の事をさすのではなく、もっと包括的な方針決定であり綿密な戦略設計に従って行われるべきものだということなのです。それを知らずにただ依頼された仕事をこなしているデザイナーさんや、分かってはいても立場的にやらせてもらえないデザイナーさん、とにかくやればいいんだと発注している会社なんかも多いんではないでしょうか。
デザインは会社や製品の命運を左右するほどに多大な影響力をもっています。(偉い人にはそれが分からんのですw)
この本の大半を「デザイン=マーケティング」という説明に費やしたのは、デザインに対する世間の誤解を払拭したいというウジさんの熱い想いがこめられているためではないかと思いました。
それから、全編にわたって言える事なのですが、例えば「価値」「トレンド」「高級感」「カジュアル」など抽象的なイメージを表す単語が説明に出てくる時に、必ずと言って良いほど図表/イラストが添えられていてとても分かりやすかったです。このあたり、さすが「見える化のプロ」であるデザイナーさんが書いた本なんだなぁとひたすら関心です。
まとめ
デザイナーさんはもちろん、タイトルにもあるマーケティングやブランディングを担当している方にピッタリの本だと思います。テクニックよりももっと上流の、デザインの本質にせまる内容になっています。
さて、この本をふまえてブログリニューアルに向けて試行錯誤しようと思います。
視覚マーケティングのススメ (アスカビジネス)