エンジニアの時代到来!Startups2010キックオフに行ってきた

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インターネットビジネス支援プロジェクト Startups2010

8/3(火)にサイバーエージェント・インベストメント(以下CAI)主催のStartups2010キックオフカンファレンスというのがあったので参加させてもらいました。そもそも、Startups2010というのはCAIがアイデア・技術はあるけど「お金」「ノウハウ」「パートナー」などがいないという理由で困っている若きクリエーター・エンジニアに事業運営資金を提供しますということらしい。

で、別に「独立したいから投資してくれ」という意気込みで参加したわけではないのですが、ネット業界で活躍している尊敬すべき方々が登壇されるので、色々刺激を受けてこようと思ったわけです。

というわけで、少しばかりレポートなどを。

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超満員の会場。青山ダイヤモンドホールはシャンデリアとか付いてる素敵なスペース。

(1)基調講演:インターネット業界の成長を牽引するエンジニアパワー

スピーカー:(株)サイバーエージェント 代表取締役社長CEO 藤田 晋 氏

まずは、サイバーエージェント社長の藤田さんから基調講演がありました。主に、エンジニアの価値がこれまでなかったくらいに高まっているということを強調していました。エンジニアの価値があがっている要因をイベント直後にブログにUPされていたので引用してみます。

・ネットサービスはローンチ後にスピーディーに改善を
積み重ねなければならないため、内製化が鍵。
それに皆が気づき始めた。

・twitterやiphoneの良さは企画書や口頭の説明では
解らない。実際に触ってみて初めて気づくもの。
プロトタイプ(試作品)を造れるのがエンジニアの強み。

・国境を越えるネットサービスを産み出すのは技術力。
言語が強みのメディアや広告は日本語圏を超えにくい。

via: エンジニアの時代|渋谷ではたらく社長のアメブロ

特に「開発の内製化」と「海外進出」を重要視しているという内容でした。正直アメーバの各サービスやサイバーエージェントの事業を見渡すかぎりエンジニアの会社というイメージはないのですが、こういった視点を持っているのは正直驚いたと同時に、正しい時代認識だと感じました。自分がエンジニアだからというのもありますが、こういう時代に自分がどのように事業・サービスに関わっていくのか、改めて考えされられました。

(2)これからのエンジニア・クリエイターの生き方~起業という選択で新たなサービスを作る

【ベンチャー経営者】
モデレーター:ジークラウド(株) 代表取締役 渡部 薫 氏
スピーカー:(株)イストピカ 代表取締役 福島 道宣 氏
(株)パンカク 代表取締役社長 柳澤 康弘 氏
ファンタムスティック(株)代表取締役社長 竹氏 圭 氏
(株)ポケラボ 代表取締役 佐々木 俊介 氏
(株)スペイシーズ 代表取締役 佐藤 大樹 氏

【ベンチャーキャピタリスト】
インキュベイトファンド 代表パートナー 和田 圭祐 氏
(株)サイバーエージェント・インベストメント 海老原 秀幸

続いて、ベンチャー経営者/ベンチャーキャピタリストの豪華スピーカー陣によるパネルがありました。

実際に起業したときのエピソードなどを織りまぜながら、貴重な経験談を聞くことができました。資金面やパートナーとの出会いなど、起業を目指す人達が気になっていることをそれぞれスピーカー陣が回答していたのですが、その中で「起業するにあたりアイデアが一番重要か?」というような質問で、Yesの方が少ないのが気になりました。

まあ、「一番重要か?」という質問が微妙なんですが、アイデアや事業プランなしで起業するのってどうなんでしょう。特に、Startups 2010自体が主にクリエイター・エンジニアを支援して起業の手伝いをするってことなんですが、クリエイター・エンジニアがやりたいことって起業/経営自体ではないと思うんですよね。もちろん、人それぞれだとは思うんですが、アイデアを実現したいとか、技術力を活かしたいっていうのが先だと思うので「起業ありき」のケースはあまり参考にならないなぁと。ただ、そういうのがうまくいくのは結局出会いだったり、自分だけではどうしようもない流れにのったことによることが多そうな気もしますが...。

(3)「日本発世界」を目指すためのサービス開発とインフラ構築

スピーカー:(株)サイバーエージェント 新規開発局 ソフトウエアエンジニア 名村 卓 氏

続いては、このイベントで唯一のテクニカルなプレゼンがありました。Ameba Piggなどのサービスを手がけている名村さんから実際にサービス開発・運用の構成や苦労話などが発表されました。Twitter上でも、この資料の注目度が高く、すぐにPDFで公開されました。
「日本発世界」を目指すためのサービス開発とインフラ構築(PDF)

アメーバも大規模なサービスですが、AWSの各サービスを利用して所謂クラウドのスケールアウトの仕組みを存分に活用している事が分かりました。AWSを利用しているサービスは今ではたくさんあると思いますが、情報がまだまだ少ないですので実運用でのトラブルだったりハマりどころなどを知ることができて大変有用な時間となりました。

また、名村さん自身の信条であるという「技術はアイデアを実現する手段ではなく、アイデアの可能性を最大限に引き出すためにある」というフレーズも大きな反響を呼びました。エンジニアは往々にして実現可能性を優先するあまり、リスクをさけようとして小さくまとまった意見を出しがちです。ボクも前職のSIerだったときはとにかくリスク管理をするためにお客さんを説得しまくっていたことを思い出します(そういう働き方が嫌で自社サービスをやっている会社に移りましたが)

たくさんの共感と刺激を受けたプレゼンでした。

(4)エンジニア出身経営者の本音

モデレーター:(株)サイバーエージェント 専務取締役COO 西條 晋一
スピーカー:ウノウ(株) 代表取締役社長 山田 進太郎 氏
えとらぼ(株) 代表取締役 衛藤 バタラ 氏
芸者東京エンターテイメント(株) 代表取締役CEO 田中 泰生 氏
(株)想創社 代表取締役 エンジニア・プロデューサー 藤川 真一 氏

最後は、イベントの目玉でもあるエンジニア出身経営者である豪華4名のスピーカーによるパネルです。本当に旬で面白いキャスティングだったと思うのですが、各氏の紹介はモチベーショングラフという年表みたいなものを使って行われました。

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ウノウ株式会社 山田 氏

旬どころか昨日のビッグニュースとなったZyngaに数十億で買収されたウノウの山田社長ですが、フォト蔵やラボブログなどで「技術の会社」というイメージが強かったものの、いつのまにかソーシャルゲームに事業をシフトしていって米国ソーシャルゲームの最大手に買収されるってなんかスゴイですよねw 実際、このグラフもさらに右肩あがりだったっていう。

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株式会社想創社 藤川 氏

こちらも会長兼クリエイターとして斎藤由多加氏を迎え、マインドスコープに社名を変更したばかりのえふしんさん。スタッフも絶賛募集中で面接真っ最中ということでした。個人サービスのヒットから順調にユーザー数を伸ばしていって、起業までしたえふしんさんは、個人的にはものすごく尊敬というか理想的な働き方をしているように見ているので、多くの言葉が参考になります。

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えとらぼ株式会社 バタラ 氏

mixiの生みの親でもある衛藤バタラさんは、mixiのマザース情報でモチベーションだだ下がりに見えるこのグラフをちょっと失敗したような表情で笑っていましたが、社員も増えてオフィス移転するところでモチベーションが変わってきたといいます。働く環境も重要なんですよね。

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芸者東京エンターテイメント株式会社 田中 氏

パネルでは完全にオチ担当となっていてw語り口の楽しい田中さんのグラフです。割と流れで社長業をはじめられたようですが、30歳になって腹をくくってからはネットエンタメでナンバー1になるべくヒットを連発しているとのこと。やっぱり、「やるときはやる」がすごい重要だと感じました。

まとめ

とりとめのないメモではありますが、レポートは以上です。
刺激のあるお話をたくさんきけたので参加して本当に良かったと思っています。

個人的にも30歳になって、色々転機が訪れている今日この頃でもありますし、自分がどういう風に働いていくのか考える日々です。とりあえず、「やったるでー!」という気持ちにはなりましたよ。うん、頑張ろ。

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