先週、公式に開始した Twitter のリスト機能ですが、すでにたくさんのリストが作成されてみなさん有効に使っているようですね。リスト機能の使い方などについては色んなところに書かれていますのでこのエントリーでは触れずにおきます。
さて、個人的にはそのリスト機能が Twitter に、また Tweeter にどのような影響を及ぼすのかが気になっていたりします。あるツイートが気に入ればフォローして、多少TLが速すぎると感じてきたらアンフォローするという気軽な関係だったものが、その関係に名前を付けてリストとして保存し、外部に公開するということが、ユーザー同士の関係に意味を追加してしまい、多少なりとも複雑かするような気がします。
ボクは特にリスト機能を否定したいわけではないのですが、少しネガティブな内容になりそうだったのでタンブラーにちょこっとコメント書いたのですが、思いのほかたくさんリブログされたので同じように考えている方もいるのかな?と(やっぱり、このブログでは詳しくとりあげません)。んで、実際リストってどんな使い方されてるんだろうと思ってブックマークレットを作ってみたのです。
Twitter Lists Cloud
↑上記Bookmarkletをブックマークに保存してください。
twitter.com/{ユーザー名} が表示されるURLでBookmarkletを実行すると、そのユーザーが含まれているリスト名がタグクラウドのように表示されます。(一度に20リストずつ解析するのでたくさんリスト登録されている人は時間かかるかもです。)
Twitter Lists Cloud 機能詳細
リスト機能は各ユーザーが自由に名前を付けて保存していますが、「net」「list」「famous」のように同じリスト名で登録される事が多いです。同じリスト名で登録された場合はタグクラウドのように大きく目立つように表示されるようにしました。
また、リスト名のところにマウスをあてるとティッカーとして「リスト名(リスト数/総リスト数)このリストの割合」というフォーマットで数値が確認できます。
リスト名をクリックすると、そのリストを作成したユーザー(複数)をダイアログで表示します。
ソーシャルブックマークでもコミュニティでもない「リスト」
で、何人かボクがフォローしている人のリストを実際に表示させてみたのですが、わりと一般的なリスト名が多くてボクが危惧していたような「極端な意味を持つリスト名」というのは見かけませんでした。そして、たくさんリストに登録されればされるほどリスト名が分散して1つ1つの存在感は薄れているような印象でした。
メジャーなリスト名はともかく、意外とリスト名が重複しないのはソーシャルブックマークのようにリスト名がサジェストされたりしないせいかなと思いました。もちろん、他の人がつけたリストも見る事はできるのですが、あくまでリストは自分が他の人を登録するという作業になっているわけです。
あと、リスト自体をフォローできるのでコミュニティ的な使い方をされるかな?とも思ったのですが、そもそも、リストはリスト作成者のものであり他のユーザーがそのリストに参加したりする事はできません。公開されたグループなのにコントロールできる人が一人(作成者)というところが、面倒がおきそうなポイントではあるのですが、その辺の使い方を全てユーザーにゆだねているところが、Twitterっぽいといえば、ぽいんでしょうね。
まとめ
リスト名に日本語が並んでいないせいか、タグクラウド風に並べてみても意外とそのユーザーの全容を知るというところまではいかなかったような気がします。ただ、リスト機能の追加により、ユーザー自身が書いたプロフィールとは別のメタ要素が追加された事は確かなようです。
「ユーザー同士の関係が複雑になった」と少しネガティブな書き方をしましたが、つながりを促進させるキッカケになる事もあるでしょうし、ユーザー自身の使い方次第で意味合いも変わってくるかもしれません(そういう要素がTwitterにはある)。今のところ、この機能の成否を判断するのはまだ早すぎる気がするので、数多くあるTwitterクライアントのリスト機能実装状況なんかも見ながら様子をうかがう事にします。
【2009/11/09:追記】
エントリーをポストしてすぐに関連するページを見つけましたのでリンクしておきます。
Twitterのリスト機能にみるソーシャルプライバシー課題(とお知らせ):渡辺聡・情報化社会の航海図 – CNET Japan