▼ デザインセンスを身につける (ソフトバンク新書)
以前、ブログデザイン勉強会でデザインについてはド素人であるボク達ブロガー連中に、ビシビシとご指導いただき「鬼コーチ」の異名をとる事になったwウジトモコさんから新著を献本いただきました。ありがとうございます!
献本が届いてからすぐに読了していたのですが、感想を書いていなかったのでレビューいたします。
【目次】 第一章 センスとは何か ● デザインのセンスは「アイコン」に宿る ● アイコンを変えたら誰だかわからない ● 猫の写真ではなぜダメなのか ● デフォルトのままだとスパムに見える ● ワンキャッチワンビジュアル ● 同じビジュアルで異なる印象 ● アイコンはあなた証明書 ● デザインセンスのいい人 ● 個性を判断する「センス」 ● 三種の神器は「見せる」「伝える」コミュニケーションのフレームワーク ● デザインセンスを磨くということ 第二章 なりたい自分をデザインする技術 ● 見せたい自分を見せる技術 ● 美しいデザインのルール ─ 黄金比と三分割法 ● 目立つコツは「構造に逆らう」─ 構図の力 ● 顔出しNGでも「自分らしさ」は出せる ● 見せるものを決める ─ ライティング ● 視点が語る ─ アングル ● 感情移入のコントロール ─ 俯瞰図とヨリ ● 正面から見る ─ 対等な目線 ● 視点を誘導する ─ フォーカス ● 色とは何か ● 見せたい色をどう決めるか ● なりたい自分になるための色選び ●「ふさわしさ」のデザイン ●「クラス感」とは何か ●「見やすさ」と「わかりやすさ」をデザインするには ● グーグルマップがあるのに道に迷う理由 ─ 引き算のデザイン ● フェイスブックのインターフェースは使いにくい? ─ 期待感のデザイン ●「よい・悪い」vs「好き・嫌い」 第三章 プレゼンはデザインで勝負 ● プレゼンを成功させる二つのスキル ● 残念なプレゼンの「なぜ」を検証する ● アイキャッチをつくるコツは「シンプルに伝える」 ● キービジュアルを決める ● フォーマットを生かせれば仕事が速い ● プレゼンのデザインはキャラクター設定から ● フォーマットづくりのポイント ● プレゼンのトーン・アンド・マナー ●「誠実さや高級感」を出す ●「あなたらしさ」をどうやって盛り込むか 第四章 デザインでブランドが育つ ● スマイルカーブが描けない国 ● 広告でブランドはつくれない ● デザインマーケティング ● アイデンティティのデザイン ● シンプルデザインはなぜ強いのか ●「自信」をデザインする ● 個性的であることを恐れない ● 信者を生み出すアップルのデザインマーケティング ● 自社の社名をPRして愛されるグーグルホリデーロゴの不思議 ● 共創クリエイティブ思考 ● ずっと続く道を歩き続ける 第五章 デザインがわかると未来が見える ● モチベーションを高めるデザイン ● めざすものを形にして考える ● あなたの夢をデザインする ● デザインが組織の士気を高める ● メッセージのデザイン ● 未来をつくるデザイン
ノンデザイナーの人は、「デザインって難しいな」「特別なセンスのある人じゃないと無理」などと考えて、自分とは関係のない世界の話だと思いがちです。一般的にデザインというと「アート」のような極端なイメージを持ちやすいのですが、これが大きな勘違いとなっています。ウジさん曰く、
デザインセンスに自信のない人は、デザインとはデザイナーの「ひらめき」や「感性」から生まれるものと考えがちですが、技術ですから、正しく学べば誰でも必ず身につけられるものです。
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デザインの工程は、デザイナーの感性にまかせて決定されるわけではなく、対象の特徴や同業との差別化などを考慮し、実にロジカルに、戦略的に進められるものです。ブログデザイン勉強会でも、まず一番初めに行ったのは自己紹介を作ることで自分と向き合うことでした。自分の得意不得意を再認識した上で、目指すべく方向を決定する。ブレない方針が決まった上でようやく、デザインのテクニックが必要になるのです。
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第一章では、今のネットユーザーには一番分かりやすいデザインの参考として、TwitterやFacebookのアイコンの決め方を例に説明しています。何を隠そうボクもブログデザイン勉強会でアイコンのマズさを指摘された一人でして、身を持って経験しているわけです。そのアイコンが自分の正しい姿を表しているか?他人からアイコンがどう見えているか?を意識していないばかりにイメージだけで損をしているかもしれません。
「デザインセンスを身につける」ために一番重要なことは「デザイン」を正しく理解することだと思います。そして、「デザイン」で重要なのはテクニックではなく、その前段階のデザイン対象を分析して、どうみせていくか考えることだと思うのです。このデザインの根っこの部分を理解しているだけで、個人でも仕事でも何かを表現しなければならないシーンで大いに役立つと思います。
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