当ブログの読者にはもはや説明不要だとは思うのですがスマホのGPSを使って場所取りをするゲーム「Ingress(イングレス)」が自分の周辺で人気を集めております。もともとAndroid端末でしかできなかったのが7月にiOSアプリがリリースされて一気にユーザー数が爆発した感じです。ボクはというとあまりゲームをやらない人間なのでしばらくノータッチだったのですが、神社や史跡などがポータル(拠点)になっていてそこを巡るというゲームの仕組み自体が地方の観光施策とマッチしそうだなと思い、ゆるゆると利用開始して今ようやくLv7になったところです。
岩手県でIngressを使ったイベント
Ingressを地域振興に使うとうのはすでに事例があって、岩手県が主催でイベントを開催しています。
ニュース – 岩手県がスマホゲーム「Ingress」を観光振興などに活用:ITpro
ポータル≒観光スポットを同伴者が解説しながら巡るということでかなり盛況だったようです。
Ingress(イングレス)速報 : 岩手県「お前らがポータル申請しろよ」→はぁ?…あれ…楽しそう…
Ingress(イングレス)速報 : Google神対応、天気も神対応。岩手Ingressが始まりすぎてヤバイ
地方特有の「Ingressつったってそもそもポータルがねーよ」問題についても、ポータル申請自体を企画に取り込んでしまうとか、開発元のGoogleもイベントを知って優先的に該当エリアの申請承認を早めたりとか良い方向に傾いて実施されたようですね。
地域振興施策の定番となるか?課題もあるよね
こういう事例がでると「岩手でうまくいったならウチもやるかー」となるのが見え見えなわけですが、同じスタイルで開催し続けてもすぐにレッドオーシャン化してしまうかなと思っています。早く実施した自治体はそれなりの効果があると思いますが、事例が多くなればなるほど新鮮味が薄れて集客が厳しくなるんじゃないでしょうか。
あと、これってスマホのゲームをベースにしてますが、要するにやっていることってスタンプラリーみたいなもんなんですよね。これも観光施策の定番であって特段珍しいものではないんです。ただポータルを巡るだけじゃなくて、そのツアーの間にいかにその地の良さを体感してもらえるかってとこだと思います。
あとあと、こういった事例が増えちゃうとただでさえ遅延しているポータル申請の特定承認的な措置が取りづらくなるだろうなと。ポータルの数がそこそこないと成り立たないって場合はポータルの準備に時間がかかるかもしれませんね。
Ingressを使うならIngressの文化に沿ったら良さそう
Ingressにクエスト機能「Mission」登場 まずはAndroidから – ITmedia ニュース
Ingress側も抜かり無く、こういったツアーを作れる「Mission」という機能を作っているようですね。標準機能で気軽にイベントをつくれればより利用促進になりそうな気もします。
[朝刊] イギリスのIngressユーザーが協力して国旗を描く!! SUGEEEEEEEEEEE!! – たのしいiPhone! AppBank
あとは、CF(コントロールフィールド)を使ったアートなんかが流行ってる?みたいですが、これをイベントとして主催するっていうのも面白そう。まあ、こういうイベントを自治体が企画・主催してユーザーが従うかは分かりませんけど・・・。
あと、何も自治体に限った話ではなくて、
金沢をIngressで観光する!新しい「金沢観光」を金沢市民がご紹介!イングレスの「兼六園ミッション」で金沢観光がより楽しくなる! | 美しい金沢・加賀・能登・石川県の観光情報マガジン Beauty Hokuriku
この方のように、民間の方がポータル≒観光スポットを紹介するのも面白い、…というか、自分も民間側から地域情報の発信などをやっているのでこの方向の方がよりリアルで楽しいものが出てくるような気がします!
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余談ですが、こういったゲームのコツって実は設定されている前提を崩してしまった方が、早くレベル上げられたりして面白いですね。例えば、本来味方ポータルを増やすのが目的なので自陣ポータルは壊されないようにシールド貼ったり強化したいところですが、APは敵ポータルを壊したり、自陣でもレゾ挿したりする方が多くもらえるので安定した状態よりも、壊し|壊される紛争状態の方が圧倒的に貯まるんですよね。
そうすると、せっかく敵ポータルを破壊したのにすぐ壊し返してもらうために低レベルのレゾしかデプロイしないとか自然とやるようになりました。こんなのこの世界では常識なんですかね?あと、レゾ挿してすぐに壊されてってのを繰り返す「わんこレゾ」という状態もあるらしくAPを劇的に上げる方法だとか。
う〜ん、世界はやっぱり戦争大好きなんだな・・・(違