テレビで観た事を書く事なんてほとんどないんだけど、昨日のK-1は久しぶりに熱くなってしまった。なんと、K-1ワールドグランプリ3連覇中の ”絶対王者” セーム・シュルトをベテラン、ピーター・アーツが倒した大波乱があったんです。
20世紀最後の暴君が絶対王者を破った。K−1ワールドGP開幕戦は27日、ソウル・オリンピック第1体育館で行われ、ピーター・アーツ(37=オランダ)は、4連覇を狙うセーム・シュルト(34=オランダ)を判定で破って8強入りを果たし、決勝戦ではバダ・ハリ(23=モロッコ)と対戦する。
アーツ自身も “20世紀最後の暴君” との異名をとり、過去3回グランプリを制覇しているレジェンドの一人。王者としてのプライドもあったのだろうが、昨日の試合はベテランの老獪さというよりは、気持ちの強さでがむしゃらに突っ込んで行ったのが良かったのかもしれない。
212cmの巨人シュルトの常套手段は長いリーチを活かした左ジャブ、前蹴り、ヒザを使い、距離を使った攻撃パターンです。パンチが届かない相手選手は何にもできないで試合終了って事が多く、K-1ファンからも他のファイターからも「つまらない」といわれているくらい。
そのシュルトに勝つためにはとにかく距離を潰すために懐に飛び込まないといけないんだけど、ジャブと前蹴りをかわしきるのは難しいので、もうある程度のダメージは無視して「肉を切らせて骨を断つ」作戦にでないといけない。アーツをまさにそれをやっていたんだと思う。
試合は判定だったし、顔の腫れ具合をみたらアーツの方がダメージ多かったのかもしれないけど、優勢は明らかだったと思う。一度王者を経験しているベテランがあれだけ捨て身で向かって行ける姿は本当に感動もの。技術とか体格とかを、気持ちで上回ってしまうのはやっぱりすごいなぁ。
何か元気をもらいました。とりあえず、オレも頑張ろ。(格闘技じゃないけどw)