ツイポーート /twport : Twitterまとめ・統計・レポートサービス
今からおよそ3年半前に公開した「ツイポーート/twport」ですが、1年前にもリニューアルして現在Version2となっております。ツイッターの検索結果をCSVやTSVで出力できるという珍しさもあり、あまりアップデートしない割にはずっと使っていただいているいただいていました。
これまで公開してきたいくつかの個人サービスの状況報告と閉鎖予告 という記事で、Twitter API v1.1対応のタイミングでこのツイポーートをどうしようか意見募集をしたところ、ポツポツと反応をいただいたのと、やはり作りきる余地のあるものは一度形にしたいなという気持ちがあり、年末年始からコツコツと改修を進めていました。ですが、実は一旦の期限としていた3月5日のタイミングでも改修が終わっておらずどうしようか迷っていたのですが、まだ既存APIが動いていたのと(ブラックアウトテストといって一次的な停止で済んだ)ことで、もともと要望の多かったレポートの保存機能も含めほぼ作り直しのリニューアルに踏み切りました。
とはいえ、あまりまとまった時間を取れず、結局ズルズルと公開が伸びてしまいそうだったので一旦公開に踏み切りました。サービスページにちゃんとした機能解説がないため、こちらの記事で概要を説明させていただきます。
リニューアルのポイント
- Twitter API 1.1対応
- レポートの保存に対応(非公開での保存も可能)
- Twitter公式検索よりも細かい日時絞り込み可能
- 簡易統計機能の全ランキングデータが閲覧可能に
- 簡易統計機能に画像集計が追加
- 保存したタイムラインにも画像プレビュー表示
Twitter API 1.1対応
まずは、改修のきっかけとなったTwitter APIのバージョンアップです。
全てのAPIエンドポイントが認証必須になったため、認証なしで気軽に検索ができるツイポーートのメリットが一つ失われてしまいました。しかし、API実行回数が180回/15分まで拡張されたのでメリットもあったと言えるでしょう。認証が入ることにより、検索にいたるフローもかなり変わりました。
API実行残り回数を明示的に確認できるようにしましたが、一気に1500件取得できる機能は最大15回を消費することにもなるため一旦無くしました。
代わりに、検索結果から更に古いツイートや新しいツイートを継ぎ足すことができるようになったので、論理的には1500件の上限はなくなりました。(ただし、ブラウザが描画できるツイート数に上限があるため、環境にもよりますが3000件くらい取得するとブラウザがフリーズするかもしれません)
レポートの保存に対応(非公開での保存も可能)
OAuthで認証するようになったので、折角だから検索結果をDBに保存し外部に公開できるようにしました。
タイトル、説明、カテゴリ、タグをそれぞれ入力できます。
また、検索されたツイートの中に画像があった場合、その中からレポートのサムネイルとして使う代表画像も選択できます。これは、レポート一覧などで小さく表示されるのでレポートの内容を端的に表現するのにとても効果的です。レポート内容にふさわしいものを選びましょう。
Twitter公式検索よりも細かい日時絞り込み可能
ツイポーートの目玉として、時分秒まで指定できる絞り込み検索が上げられます。Twitter公式の検索条件では日付までしか指定できないのと、世界日付を基準としているので日本人に使いづらい部分がありました。日本時間で指定できるので例えば「19時から21時のイベント中の発言」なんて条件も簡単に抽出できます。
簡易統計機能の全ランキングデータが閲覧可能に
検索すると、右カラムにリアルタイムで統計結果が集計されますが、いままではそれぞれの項目で上位10件までしか閲覧できませんでした。
「もっと見る」ボタンから全てのランキングデータを確認できます。
簡易統計機能に画像集計が追加
表示的にもっともインパクトがありそうなのが、画像統計機能です。
すでにURLの出現頻度でランキングする機能はありましたが、その中で対応している画像サービスのURLを抽出してサムネイル表示する機能を付けました。
対応している画像サービスは以下の通りです。
- Twitter公式フォト
- Twitpic
- ついっぷるフォト
- フォト蔵
- yfrog
- miil
サムネイルAPIが公開されていて、利用頻度が高そうなものを選んでいますが他にも対応できそうなサービスがあれば検討しますのでお知らせ下さい。
保存したタイムラインにも画像プレビュー表示
タイムラインのDisplay Requirementの対応も必要でしたので、基本的にはTwitter同等の見た目になっていますが、画像サービスのURLがある場合はサムネイルを表示します。
いちいち、URLをクリックしなくても中身を確認できるのですごく便利だと思います。
まだまだ機能追加を予定しています
もともと、イベントなどに参加した時にツイッター中継などをしておいて、あとでまとめやすいようにと作りだしたサービスなので、検索しやすさやレポートを作り終えるまでのスピードを重要視したいと思っていました。その後、トゥギャッターやNAVERまとめなどのキュレーションサービスが広まりましたが、ボク自身がブロガーであることからまとめツールには過度の編集機能は必要ないと考えています。今回、保存機能を追加したタイミングで最低限2段階の強調表示なども追加しましたが、手動並び替えや個別のツイート差し込みなど高度な編集機能は今後も追加するつもりはありません。
ただ、すぐにやりたいと思っているのはブログ記事への挿入(embed)機能です。本題はブログ記事へ詳細のログはツイポーートへという形を想定しているので、なるべくはやく公開したいと思っています。その他、簡易統計機能など他にはないユニークな機能を備えていますので、是非使ってみてご意見ください!